コラム

古くなったバスのゆくえ

2019.6.3
  • コラム

バスも消耗品。老朽化は避けられません。

ただ、すべてのバスが廃棄されるわけではありません。

意外な形で再利用されているケースもあります。

 

この記事では古くなったバスの

その後の利用方法について

一部の例をいくつか紹介していきたいと思います。

 

まず、まだ走行できる状態であれば

旅館や料亭、結婚式場や葬儀場の送迎など

別の用途で再利用されることがよくあります。

 

年月を重ねるたびに

違う役目を与えられるようになるのですね。

 

昔ながらのマイクロバスを改造し、

飲食店や住居、倉庫などに応用していることがあります。

 

廃棄になるはずだった廃バスを利用して

ラーメン屋や定食屋、ホテルなどを

経営している事業者は少なからずいます。

 

トレーラーハウスのような雰囲気で、

お客さんと店員が近い距離で交流できるのが

廃バス店舗の共通するメリットです。

 

どこかノスタルジックな気分にさせる

バスならではの魅力を活かした活用例です。

 

また、運転できない状態になったバスは

公園などに置かれることもあります。

子どもたちのための遊具として利用されます。

 

その場合は危なくないように

ガラスなどはあらかじめ撤去した状態で

安全に配慮した状態になっています。

 

そして、驚くべきことに

一部のバスは日本を飛び出し、

現在も世界の何処かで活躍しています。

 

タイやミャンマーなど東南アジアを中心に、

日本のマイクロバスが現在も

現役バリバリで街なかを走っています。

 

壊れにくいという性能の高さも後押しとなって、

日本のバスは世界中で人々を運んでいるのです。

 

日本語の表記がそのまま残されていることも多いので、

旅行中などでも比較的すぐに見つけられるはずです。

幼稚園や学校の表記がそのままの場合もあり、

世界にある日本のバスを探すのも面白いかもしれません。

 

バスの寿命は10数年と言われています。

今回ご紹介したのは解体にならなかった

あくまで一部の活用例です。

 

役目を終えて廃車置場に置かれるバスや、

資源だけ再利用するために取って解体されるバスも

当然存在しています。

 

日常に当たり前のように人々を運ぶバスも

いつか必ず終わりを迎えます。

感謝の気持ちを忘れないでいたいですね。