コラム
コロナ禍の中で手をこまねいてばかりはいられません。新たな試みに挑戦するバス会社をここで紹介いたします。
1つ目は北海道札幌市にあるクルースター(札幌観光バスのグループ会社)。『ドライブスルーレストラン』として営業しました。大型バスを改造したキッチン車両を使い、地元の有名なレストランなどとのコラボレーションにより実現させました。バスを使うという奇抜な発想ですが、普通車タイプのキッチンカーは世の中にあるわけですから、確かにできないわけはありません。一歩踏み込む勇気、決断にアッパレです。
2つ目は香川県琴平待ちにある琴平バスです。Zoomを使うオンラインバスツアーとして、何度もメディアに取り上げられています。参加費用を支払い、家の中でツアーを実体験いたします。KOTOBUS(コトバスツアー)として話題です。コロナ禍でしか思いつかいない発想ですね。逆を言うとコロナ禍が終息すると無くなってしまう可能性も大きいわけです。しかし、この発想力とやはり形にする行動力に感服いたします。
3つ目は鹿児島県南九州市にある南薩観光です。運行しないバスを利用して、多くの車両を観光プロモーションの撮影に利用しています。公式HP見ますと感動しますよ。きれいな自然をバックに自社バスが写ります。通常はほとんどが運行してバスが無い、ドライバーが休みなどで撮影できませんので今が一番のチャンスですね。逆行に負けないという強い取り組みが現れています。
結果が出るかは誰にもわかりません。何もしなければ後退するだけ。今できることを真剣に考え、信じて取り組む姿勢。コロナ禍が終息して平時に戻った時に、大きな差が出るのではないでしょうか。そんな前向きなバス事業者とお付き合いしたいですね。