コラム

バスのバリアフリーへの取り組み

2019.6.4
  • コラム

バスは多くの方が安心してご利用いただけるよう

改良が重ねられています。

 

誰でも乗り降りしやすいバスを目指して

全国のバス会社でバリアフリーに向けた

取り組みを行っています。

 

その中でも特に注目されているのがノンストップバスです。

床面高さが30cmで、ステップ(段差)をなくすことで

誰でも簡単に乗り降りできるようになっています。

 

一部では乗降時に傾斜するニーリングタイプもあり

子どもから高齢者まで安全に利用することができます。

 

電車と同じように、

車椅子でも乗り降りできるように

バスにもスロープ板が用意されています。

電動式のリフトが付いたバスもあり安心です。

 

最近だと車内に車椅子スペースが

設けられていることが増えてきています。

 

これは車椅子が置けるだけではなく

ベビーカーや大きな荷物を置ける場所にもなるため

小さなお子さんのいるご家族も安心できます。

 

バスの仕組みだけではなく

運用の仕方についても地域に根ざした工夫がされています。

 

高齢者の多い地域では

スーパーや病院などの主要施設を循環する

循環バスやコミュニティバスが普及しています。

 

自宅などの希望する場所から目的地まで運ぶ

デマンドバスなどのサービスも

栃木県各地域で行われています。

 

観光バスや路線バスなどとも違う

新たなバスの役割が求められているのです。

 

ただ、これらの取り組みを行うだけでは

充分とは言えません。

 

ノンステップバスのようなバスがあること自体

知られていない可能性がありますから、

多くの人にこうしたサービスがあることを

知ってもらう必要があります。

 

また、知ったところで

実際に利用したい人がためらったり

居心地の悪さを感じたりするなど

いわゆる「見えないバリア」を解消する必要もあります。

 

車椅子の方や高齢者が抱いてしまう

申し訳なさや萎縮する気持ちを

少しでも軽減していく配慮が求められています。

 

多くの方が快適にバスを利用できるよう、

ご利用されるお客様1人1人の思いやりとあたたかい気遣いを

心がけていただきたいと思っています。