コラム
地球温暖化や大気汚染の問題など、
自動車にまつわる環境問題は昨今の大きなテーマになっています。
これは日本だけではなく世界的にも
非常に重要な課題になっています。
世界の様々な分野で環境に対する配慮がされていく中で、
日本のバス業界においても
環境に対する取り組みは積極的に行われています。
今日は様々な取り組みの中の一部を
ご紹介していきたいと思います。
代表的な運動の1つが、「アイドリング・ストップ」です。
主要交差点での信号待ちや渋滞時等に
エンジンを一時停止させることで
余計な排気ガスが出ないようにしています。
最近ではクラッチペダルを離すと
自動的にエンジンが停止する
「アイドリング・ストップ装置」が
取り付けられている車両も存在します。
また、燃料についても
低公害車の普及が進んでいます。
よく知られているのはハイブリッド車両です。
通常のガソリンと、モーターを組み合わせて
走行時の無駄を省いた仕組みになっているものです。
車両が最も大きなエネルギーを必要とするのは、
停止時から発進時です。動き出す瞬間です。
そのため、従来は発進時に大きなガソリンが消費され、
排気ガスも多く排出されていたのでした。
それが発進時はパワーが大きいモーターを使うことで
無駄なガソリンを消費することなく
スムーズに加速できるようになりました。
排気ガスの排出を抑制できただけでなく
燃費も大幅に改善されました。
ハイブリッド車両だけではなく
天然ガスを利用したCNGバスもあります。
ガソリンやディーゼルと比較すると
大気汚染物質やCO2排出量が少なく、黒煙も出ないため
クリーンエネルギーとして注目されています。
そして、近年特に注目されているのが、
電気を利用した電気バスです。
昨年は国土交通省が電動バスに関する
ガイドラインを策定したと発表され、
少しずつですが全国的に導入されてきています。
意外と知られていませんが、
バスや鉄道などの公共交通機関は
エネルギー効率の面では一般的な自家用自動車よりも
輸送あたりの二酸化炭素排出量が少ない乗り物です。
バスや鉄道は一度に多くの人を運ぶことができるため、
エネルギー効率がよく、同じ人数の自動車よりも
二酸化炭素排出量が少なくなるからです。
自動車の利用を減らし、バスの利用を促進することも
地球温暖化を抑えるために重要です。
積極的にバスを利用することが
環境保全につながっていくのです。