コラム

あおり運転をされないための対策と煽られた時の対処法

2019.5.17
  • コラム

最近社会問題となっている「あおり運転」。

報道されない間も全国各地で毎日のように起こっています。

 

あおり運転に関しては自動車の運転時だけではなく

バスの利用時にも当然起こりうることです。

 

バス業界においても

あおり運転に対する対策や対処方法などは

検討を重ねられてきています。

 

あおり運転に遭わないためにはどうしたらいいか?

実際に嫌がらせを受けた場合にどう対処すべきか?

ここで一緒に確認していきましょう。

 

あおり運転に発展する状況として多いのは

前の車両に対するイライラです。

 

前の車両が「遅い」「急な車線変更をしてきた」

などに後続のドライバーが感情的になり、

車間距離を詰めたりハイビームや過剰なクラクションを使ったり、

前方や周囲の車を威嚇・挑発してきます。

 

過熱した場合は無理に停車させ、

暴言や暴行行為に及ぶケースもあり、非常に危険です。

 

2017年6月に起きた「東名高速夫婦死亡事故」で

危険なあおり運転に対する関心が高まり、

飲酒運転と並んで悪質な違反行為として

認識されるようになりました。

 

あおり運転に遭わないためには

こちらがあおり運転のキッカケを作ってしまわないように

安全でゆとりある運転を心がけることです。

 

急な発進や停止、車線変更などは

普通の人であっても「危ないな!」

とイライラする運転です。

 

ずっと追い越し車線にいたり

交差点などで無理に割り込んだりすることも

あおり運転を生む原因になる場合があります。

 

また、後続車が急いでいるようなら

路肩によったり走行車線に移動するなどして

道を譲るようにすることも大切です。

 

周りの車をイライラさせないように

相手を思いやる運転を心がけましょう。

 

「煽られている!」と感じたときに

まず注意していただきたいのは

やり返そうとしないことです。

 

車間距離を詰められたからといって

ブレーキを踏んでこちらからやり返そうとすれば

両者ともに煽り合っている状況になります。

 

「やられたらやり返す」

などという気持ちは捨てて、

まずは落ち着いて、冷静な運転を心がけましょう。

 

一般道路にいるときはコンビニや警察署など

高速道路ではサービスエリアなど

人が多くいる場所や防犯カメラが設置されている場所に

避難するようにしましょう。

 

ドライブレコーダーの設置も有効です。

あおり運転に遭遇した際の物的証拠になります。

 

ダミーレコーダーや

「後方録画中」「ドライブレコーダー録画中」

と書かれたステッカーなどもあるので

設置しておくと抑止力になります。

 

万が一、

暴言や暴行行為を受けそうになっても決して応じないことです。

すべての車窓とカギを閉めて車外に出ないようにしましょう。

 

可能であれば相手の車のナンバーや特徴を覚えておき、

安全な場所に停車して、すぐに110番通報しましょう。

「電話をしている様子」が見えるだけでも効果があります。

 

非常に怖い瞬間ですが、落ち着いて

できることを実行していきましょう。

 

ドライブレコーダーがある場合は

録画できているか確認すること。

ない場合はスマートフォンなどで

撮影や録音することも有効です。

 

とにかく、重要なことは

煽られたとしても平常心を保ち、

落ち着いて対処することです。

 

こちらも感情的になってしまうのではなく

状況を把握し、自分に非はないか

道を譲るなど解決策が取れないか

冷静に判断して実行していきましょう。

 

後ろばかり気にすると

今度は前方の注意がおろそかになりますので

まずは自分の運転に集中しましょう。

 

深呼吸をして、目の前のことに

意識を戻していきましょう。

 

当然ですが、

煽る方も、煽られる方も一切メリットはありません。

 

お互いの心の余裕の無さが

あおり運転に発展する可能性が高いです。

 

ドライバーひとりひとりが譲り合って

相手を思いやる安全運転を心がけていきましょう。