コラム

栃木県のバス会社の貸切バス事業者安全性評価認定制度事情

2019.2.9
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バス会社の評価認定制度が導入されて数年が経ちご利用者の認知度も上がってまいりました。
平成19年に大阪府吹田市で起こった大事故が契機となりました。

そもそも「貸切バス事業者安全性認定制度」とは
貸切バス事業者の安全性の確保に向けた取組状況を評価・認定・公表することで、貸切バスの利用者や旅行会社がより安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくするとともに、本制度の実施を通じ、貸切バス事業者が安全性の確保に向けた意識の向上や取り組みの促進を図り、より安全な貸切バスサービスの提供に寄与することを目的に、日本バス協会が実施しているものです。

大手ツアー会社や学校関係の仕事をする場合に、この安全性評価認定(1つ星から3つ星)取得が条件とされる場面がでてきました。そのため、こぞって各バス会社は認定を受けるために必要な処置を講じ申請を行いました。

導入の目的であった、貸切バス事業者の安全性確保に向けた意識の向上に間違いなくつながったと思います。
しかし書類上のいくつもの条件をクリアにしただけであって、決して3つ星をもらっているから絶対に安全だというわけではないことを肝に銘じなければいけないと思います。逆を言うと1つ星のバス会社やそもそも安全性評価を全く受けていない(星ゼロ)バス会社でもしっかり取り組んでいるバス会社を知っております。あくまでもバス会社を選ぶ1つの指標としての位置づけが適当だと思います。

それでは栃木県内の貸切バス事業者はどうなっているのでしょうか。
データは国交省の平成31年1月末現在のものです。変わっているかも知れませんのでご了承下さい。

最高ランクの3つ星のバス会社は11社、
2つ星のバス会社は8社
1つ星のバス会社は37社

となっております。1つ星が一番多いのが現状です。今後の展望としては今ある星の数を増やすように取り組んでいるバス会社がほとんどなので、2つ星、3つ星の会社が増えていくでしょう。
安全対策にはお金がかかります。適正な利益を生み出すように旅行会社と手を組み努力していければと思います。

栃木バス手配センター